Ouaf

 
 


 〜 さくら日記 〜 



次の日。
県外のN動物病院に行きました。
以前、粉砕骨折した中型犬の足を後遺症もなく綺麗に治してくださった病
院です。


念のため、今日も血液検査とレントゲン撮影。



やはり貧血と炎症反応が目立ちます。
昨日受診した病院と同じく、下から3番目の背骨が崩れているという診断
です。


「この子の身体は今、物凄く無理をしてる状態です」
担当してくださったY先生が仰いました。



「もう少し早く来てれば良かったかな…」
そんな話も出ました。


とにかく痛みが激しいようなので、鎮痛剤と抗生剤を処方していただき、
次回院長先生と今後の治療計画についてお話しすることにしました。


行き帰りの長い道中、さくらは唸ることなく「わん!わん!」と元気に声を
出していました。高速道路を降りる時には、料金所の方に「仔犬ですか?」
とニッコリされるほど。


帰ってからのさくらは、ご飯もしっかり食べるし、トイレにも頑張って這っ
て行くし…唸ったり鳴いたりしながらもいきいき生活していました。


それでも鎮痛剤の切れる頃には痛みに耐え切れず鳴き出し、撫でてあげると
ピタリと止み…の繰り返し。どこまでも人間の温もりを求めていたのでしょ
うか。痛いはずの背中を触っているのに、人の手が触れている間は静かに眠
っていられたのです。


1日も早く治したい…1週間後の受診が待ち遠しい日々でした。